こんにちは。ドイツ在住ピアニスト 竹内奏です。
ドイツへ渡航し、ドイツで生活を始めてあっという間に10年経ちました。この節目の年にブログを始めたいと思い、ドイツ在住ピアノ弾きが過ごすヨーロッパ・ドイツにおける生活スタイルや演奏会など活動の記録を残していきたいと思います。在独10年の経験を生かして、ドイツ生活におけるお役立ち情報やヨーロッパ旅行話などもお届けしていければいいなと思っております。
ドイツに来たきっかけ / 留学したきっかけ
もともと海外生活に憧れがあって、大学時代はマスタークラスに参加したり語学勉強に励んだりしてました。日本の音大三年生のときに、ポーランドのオケとラフマニノフ第二番協奏曲を共演する機会を頂き、あのときに感じ取れた、深みのある音やオケとの一体感、音楽感や躍動感といい、大きな舞台の上で緊張しながらも、弾き終わった瞬間、感謝の気持ちとともに、すごく感動したのを今でも覚えていて、その時にも決心したのでした。クラシック音楽をより深く学ぶためにも、ヨーロッパの作曲家が生きた土地で、実際に生活しながらさらに勉強したい、と。そして大学生時代は、恩師や留学経験された先輩から色々と話を聞いて、留学したい気持ちはますます募るばかりでした。
ドイツに来るまでに必要なこと / 留学に必要なこと
- 事前準備 その1 「語学」
そう簡単に「それではドイツ(留学)へ行ってきます!」とはいかず、留学するには必ず事前準備が必要です。例えば、その一つに語学力。私はドイツに留学したいと決心する前から、特に語学の勉強は大好きでしたので、英語だけでなく、イタリア語、フランス語、そしてドイツ語を音大時代に第二外国語として科目選択していました。ただ一時期、イタリア語とフランス語とドイツ語を同時に学ぶ期間がありましたが、さすがに頭がこんがらがりましたので、経験上それは初心者の方にはお勧めしません。でも留学予定国の語学の勉強はしておいて損は全くないので、これから留学を考えていらっしゃる方は是非積極的に語学勉強に取り組まれてください。私の場合は、大学の授業だけでなく個人的に「Goethe Institut」に通っていました。
- 事前準備 その2 「資金」
留学するには、当たり前ですが留学資金も必要です。例えば、音大入学試験準備には、先生への謝礼、渡航費、交通費、ホテル宿泊費、食費等。私の場合は、バイトをしながら少しずつですが貯金していました。大学生活を楽しみつつ毎日勉学に励み、少しでも空き時間があれば音大の練習室に走り込みピアノを練習して、バイトをして、語学勉強して、留学準備をする。毎年夏休みには数々のコンクールにも参加していましたし、教育免許も取得しましたので、音大生活は本当にあっという間でした。
- 事前準備 その3 「コンタクト」
日本でもそうですが、出来ればドイツでも予め師事したい先生(教授)と受験前にコンタクトをとっておくことをお勧めします。ドイツの音大の修士課程の入学試験は年々倍率があがっていて、特にアジア(主に韓国)からは本当に沢山の受験生が来独します。そこで事前に先生にコンタクトをとることで、その先生のレッスンの仕方を知れたり、先生との相性が分ったり、自分がどんな演奏をするのかを先生に聴いてもらえることが出来るので、そこで先生に気に入ってもらえれば、受験の際に合格したかどうか直接聞ける場合もありますし、そのクラスに入れてもらえる可能性が高まります。人気な先生ほど定員割れで、空きができるまで一年待ちだったり、世界で活躍するピアニストとして有名な先生ほど、たまに当の本人によるレッスンがなくて、アシスタントによるレッスンだったりもするので、そのあたりも現地に知り合いがいれば確認をとってもいい点かもしれません。
- 事前準備 その4 「郷に入っては郷に従え」
当たり前のことですが、国によって言葉、文化、習慣や価値観は違いますので、その土地や文化に適応していく力も留学するにあたって必要なものだと思います。
留学したい気持ちを大切にしながら、しっかり準備していこう!
次の記事でも留学に向けての準備や、手続きなどについて載せていく予定です!
ドイツ在住ピアニスト 竹内奏
Kana Takeuchi, Pianist
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