ドイツで長期滞在許可申請に必要なもの
90日を超えて海外・ドイツに滞在するならビザの申請が必要
日本を離れて、3カ月以上長期で海外、ドイツで暮らすことが決まれば、滞在許可を取得する必要があります。多くの方がご存知のとおり、海外に短期滞在90日までは"Reisepass"(パスポート)でドイツ滞在できますが、90日以上の長期滞在になってくると”Aufenthaltserlaubnis”(滞在許可/長期滞在ビザ)が必要となってきます。ドイツ音大に在籍中は学生ビザを申請していましたが、卒業後ドイツで働くようになって必要になるのは”Arbeitsvisum”(就労ビザ)です。
私はドイツで生活するようになって10年目ですが、ほぼ毎年滞在許可更新をしています。ちょうど一年前に更新された長期滞在ビザの有効期限がきれるので、外国人局へ就労ビザ更新手続きに行ってきました!申請手続きに必要なものは?
まず、ビザ更新手続きのために、約半年前にネットで”Termin”(予約)をとりました。
オンライン予約はお住い地域のBürgeramt(市民局)ホームページからできますよ。数カ月先まで予約がうまっている場合もあるので、余裕をもって予約確認とりましょう!
私にとって、この長期滞在ビザ申請は、年に一度やってくる一大行事です。最近は特に書類審査も厳しくなってきていますので、何度”Ausländerbehörde”(外国人局)に通っても毎度緊張しますね。でもちゃんと必要書類一式をそろえて窓口へ行けば、大抵の場合は問題なく滞在許可をもらえます。
以下、就労ビザに必要な書類を私なりにまとめておきますので参考になさってください。
必要な書類
- 有効なパスポート(有効期限を確認!有効期限までしか発行されません…)とコピー
- 青色のビザ申請書(外国人局で受け取り可)、あるいはWeb版長期ビザ申請書を外国人局のサイトでダウンロードし、すべての項目に遺漏なく記入
- パスポート用写真2枚(毎度同じ写真は使えません。新しく用意しましょう)
- 健康保険加入の証明書・健康保険加入の精算書(健康保険窓口ですぐもらえます。コロナの影響で保険会社窓口が閉まっている場合は、メールか電話で郵送申請)
- KSK加入の証明書(芸術家、フリーランスの方など)
- 雇用・労働契約書、労働内容の証明書のコピー
- 銀行残高、もしくは給与明細
- 昨年度の確定申告のコピー
- 毎月の支出や生活費(家賃、光熱費など)についてリストアップしたものか、賃貸証明書のコピーなど
- ビザ発行手続きにかかる費用100ユーロ前後(銀行のECカードかクレジットカードがあれば便利です。建物内の”Geldautmat” (ATM) まで移動しなくて済みます)
- 就労ビザ一回目申請の際は、大学卒業証明書・大学除籍届(場合によってはこの書類があれば、Arbeitssuchervisum/職探しビザがもらえる場合があります。)
ビザ取得
就労ビザ申請してからビザ発行まで、だいたい4週間くらい時間がかかります。ビザ申請日に窓口でビザ受け取り日程を確認し、指定された日時に担当窓口に就労ビザを取りに行きます。私の住んでいる街はコロナ禍の影響で、”Bürgeramt”(市民局)入り口ではセキュリティ対策が万全で、予約時間五分前にならないと建物内に入れてもらえませんでした。マスク着用し、手を消毒し、担当窓口へ。
とりあえず今回は現パスポートの有効期限までの約半年間のビザを無事取得しました。次回(半年後…)ビザを申請するまでに、新しいパスポートも更新申請しなければいけません。パスポートの有効期限までしかビザ発行されませんので、必ずパスポートの有効期限を確認するようにしてください。
コロナ禍でなかなか日本にも帰国出来ず、ドイツで新しいパスポート更新をすることにしました。これに関しては別の記事で取り上げていますので、もし良ければそちらもご覧になってくださいね。
私のこれまでの経験上、学生ビザ、就労ビザ発行される期限については(私の場合はだいたい1年で、最高で2年でした)、はっきりいって、担当者のその日、その時の”Laune”(気分)によります(笑)。まあ、そのうち慣れます。日本じゃ考えられないことがドイツでは普通であったり、またその逆も。『郷に入れば郷に従え』ですね。
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